こんにちは!
東武アーバンパークライン鎌ケ谷駅から徒歩5分にある音楽教室、飯生音楽教室講師の飯生優子です。
新年度も落ち着いてきたからか、改めて入会のお問い合わせをいただく機会が増えてきました。
既にスケジュールに余裕がないため、限られた時間になってはしまいますが、まだ若干空きはございます。
現在ご予約いただいている方々が皆さま入会された場合、ほぼ空きがなくなりますので、いったん新規の募集を閉め切ろうと考えております。
因みに、大人の方のための夜間レッスンは引き続き行っておりますので、ご入用の際はご連絡いただけたらと思います。
さて、今年の10月22日、開講5年目にして初めての発表会をする運びとなりました。
生徒の皆さんには、出来るだけ多くの方たちにご参加いただき、舞台で練習の成果を発表し、お客様に楽しんでいただく。
そんな経験をしてもらえたらなーと思っています。
大曲を弾くことは求めません。
生徒さん本人が楽しく自信をもって弾けるかどうか。
どの曲を「聴いてもらいたい」と思うか。
これらを大切にしたいと思っています。
私が発表会を自ら企画して運営することは初めてですが、自分が出演する演奏会や、頼まれて演奏会のバックステージでお手伝いするなどは、かれこれ20年以上前からちょこちょこ経験を重ねてきました。
多くの演奏会や発表会を見てきて「いいなぁ」と思ったものを集大成して、かつ私自身が生徒さんたちを見ていて、それぞれの良さが出る、アットホームな会にできたらな~と思っています。
私が留学先で何度も訪れたチェコ・プラハは、観光地ということもあり、『毎日』多くの教会やホールで演奏会が開かれていました。
入口に演奏会の内容が看板にされていて「あ!聴きたい!」と思ったら、すぐそばで座っているチケット売りの方に声をかけて、座席なども一緒に選んだりして、おしゃべりに花が咲きます。
お客さんは観光客もいれば、地元の方、様々な方が聴きに来ていました。
チケット代も格安ですし、セミプロのような方から、プロの演奏家まで、幅広いプログラムがとても多かったです。
ふらっと来てふらっと立ち寄れる音楽会が5分10分と歩くごとに開かれているなんて素敵すぎると思いませんか?
この発表会もそのように出来たらと思うのですが、いかんせん、コロナ対策が完全に解除されたわけではありません。
ですので、ご入場は事前に出演者を通して、名簿に載っている方のみ入場できるようにと考えております(ホール自体が大きいので、人数制限は特に設ける予定はございません)。
詳細は6月中に紙面にして生徒さんたちにお渡しする予定です。
最近1億総株主、などという言葉をニュースで目にしました。
日本経済が先進国の中でも奮っていないこと、物価に対する労働賃金も、安い傾向にあるばかりか、格差となって、富める家庭とそうでない家庭がはっきり分かれている印象も受けています。
もちろん、芸術も突き詰めればとても費用が掛かるのですが、かけた分をこんなに取り戻せない業種もなかなか無いと思います。笑
けれど、なぜこの仕事を選んでいるのか。
実は音楽教室だけではなかなか高収入は確保できないのが現実です。なので、心理資格を取り、空き時間にカウンセリング業務をしたり、昔お世話になっていた飲食店のお仕事先から、混む時間帯だけヘルプで頼まれたりしながら、複数事業を掛け持って活動しています。
実際の経歴からすれば、同じ条件で倍額頂いている方もいるだろうなとは思うのですが、私自身が音楽学校に行くにあたって、大変苦労したこともあり、できれば子どもたちには少しでも安く、でもきちんと基礎基本を押さえたレッスンをしたい。お金が必要なら、空き時間に他で稼げばいい。そう思ってやっています。
技術は、練習した分だけ身に付きます。もちろん指導者の存在も大きいですが、仮に1レッスンに数万円つぎ込んだとしても、本人のやる気や、先生の説明を理解して吸収する器が無ければ、まったく意味のないものになってしまいます。
金額に比例しない。これが芸術の面白さでもあり、難しいところでもあります。
また、芸術が自分のことも他人のことも癒してくれる。これも、値段はつけることができません。
チェコの話に戻りますが、季節のいい時期ですと、教会やホールだけでなく、路上アーティストたちも数多く見かけます。
気持ちの良い青空のもと、菩提樹の花の甘い香りが漂う中、通行人は手拍子をしたりリズムに自然と体が動いたり。
演奏者たちも、みんなとてもいい笑顔で演奏しています。チップが楽器ケースに次々と投げ込まれ、きっと夜には美味しいビールを飲んで、仲間たちと次のパフォーマンスについて語り合うのでしょう。
彼らもまた、きっとその日暮らしで音楽に親しみ、人生を楽しんでいることと思います。
私は財産を稼いで増やすことは、全然悪いこととは思いませんし、私自身も飲食店でお客さんがたくさん来てくれたら「嬉しいなぁ」と思います。
けれど、お金は使いすぎればあっという間に無くなりますし、あの世にも持っていけません。
身に付けた芸術の経験は、一生モノです。
音源が残れば、亡くなった後もずっと残り続けます。
私もパバロッティの歌は、今でもしょっちゅう聴いています。そしてその度に魂が揺さぶられます。
プロにならなくても全然いいです。けれど、人生で何か大きな困難や壁にぶつかった時、芸術の力をいたく感じる日がきっと来ると信じています。
発表会でも値段のつけられない経験をぜひ体感していって下さい^^
私も舞台袖で、一聴衆として、小さなピアニストたちの活躍を楽しみに聴こうと思っています。