こんにちは!
東武アーバンパークライン鎌ケ谷駅から徒歩5分の飯生音楽教室のブログです。
昨年末更新して、年始のご挨拶をしようと思いつつ、あっという間に時は過ぎ、1月も後半を過ぎようとしています。
大変遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします!!
さて、タイトルの通りになりますが、今回は『褒め』についてのお話です。
ゆとり教育が教育の中心を占めていたころと同じくして、『ほめて伸ばす』という教育論が主軸になっていきました。
現代では、体罰は処罰の対象になります。子どもにも人権があり、守られるべきという意識も高まったと思います。
通知表も相対評価から絶対評価になりました。
私、もしくは保護者の方たちが、今の子どもたちのような頃は「こんなものでは済まなかった」ということも沢山あると思います(;^_^A
学校教育のみならず、保護者向けの育児本などでも『ほめる』というテーマの書籍が多く販売されています。
教育は、ある程度の時期を経て、振り子のように焦点が行ったり来たりします。
脱ゆとりになり『褒め』に対して異を唱える論調も一定数あるのが事実です。
私の場合は、一応、『叱らない指導法』を掲げていますので笑 たとえば子どもの気持ちが乗らないときに、どういったアプローチをしようか、と、引き出しをあちこち探しまくり、子どもが興味を向けてくれるような工夫をまず先に考えています。
とはいえ、行き過ぎた行動や言動は、注意するようにしています。『頑張った子が得をする』そんな教室にしたいと思うからです。
なにも怒鳴る必要はありません。子どもの年齢や発達段階でも、伝わることと、難しいことは当然あります。
『褒める』というと『上手だね』『すごいね』などという、単調な言葉に偏りがちになります。
私も実際、レッスンでしょっちゅう口にしていると思います笑
ただ、それが『ミスしてはならない』というプレッシャーに変換されないよう、十分気を付けなければなりません。
そこで、私が意識していることは『自らチャレンジする姿勢』が見えた時。『あきらめずにコツコツと』音楽に向き合えた時、『ミスタッチに自分から気付けた時』などを褒めるチャンスと捉えるようにしています。
間違えても、『あっ!』と、生徒さんから気付ければ、それは進歩と捉えていいと思います。
まさに『失敗は成功の元』ですから。そして、『継続は力なり』です。
つまりは、結果に対してだけ褒めるのではなく、それまでの過程を見つめて褒める方が大切だ、ということです。
ついつい失敗すると、きつい言葉で叱ってしまったりしがちです。
ですが、『自己肯定感』という言葉を聞いたことがあると思います。
子どもは、保護者や教員を『絶対な(完璧な)存在』と思いたいのです。
そして、そんな絶対的な存在の人に『どうしてそんなこともできないの?』となじられたとき、子どもは自信を無くします。
大学入試の試験会場で、将来を悲観して、他人を傷つけてしまった少年がニュースになっています。
『過程よりも結果』の成れの果て(それも悪い方の)、と、思いました。彼は、保護者や教師たちから、どのような言葉をかけられてここまで来たのか、、、、、、
想像したら、ちょっとぞっとしてしまいました。
ちなみに、いまこれを読んでくださっているあなたは、自分のことが好き、と、胸を張って言えますか?
はい!と即答できる方がどれだけいるでしょうか?
先進国の中で、高校生に『自分のことが好きですか』と尋ねられて、『好き』と回答した比率。日本は最下位だそうです。
要するに、自己を肯定できない、ということです。
なぜそのような結果になってしまうのでしょう?
そして、毎年多くの自殺者が絶えない現実があります。
まずは、自分をどんなことでもいいから褒めてみてください。
あるいは、どんなところが褒められたいか考えてもいいと思います。
そして朝起きたら、『今日もいい日だ!』と、まだ何も起こってなくても口にするのです笑
大人が笑顔でいられれば、子どもは大変安心します。
不安を抱えやすい保護者の方がもしいらしたら、どうかその不安が解き放たれますように。
子どもは『社会全体の中で育つもの』これが、本当の教育です。
ご存じの通り、私はバカみたいによく笑いますが( ´艸`)
実は自分自身のことに関しては、とても不安を抱きやすい傾向があります。
ですが、動物の生存本能として、それは特別なことではないのです。
だからこそ、笑うこと、笑顔でいることで、脳が安心するように自分自身をコントロールするわけです。
もし、叱ることが多くなっている時、それは実は、大人自身が無意識に抱えている不安かもしれません。
けれど、いまここを生きている、という、一番大切なこと、これを思い切り褒めて、自信にしてほしいと思います。
いままで沢山の苦労を経験してきたとしても、心臓は止まることなく生きている。それはすごいことだと思いませんか?^^
自分の強さに気付けた時、人を助ける心の余裕が出来てきます。
子どもが頑張っている姿、挑戦する姿に、より細かく気付くことができます。
そして、その過程を褒める。
皆が幸せな気持ちになれます。
いのちが一番大事です。
強さは、叩かれるだけでは育ちません。
褒め方と、勘所を間違えなければ、確実に強くて優しい大人になれます。
学生時代の塾講師のアルバイトから、本当の教員になり、退職してからも様々な教育機関や、子どもと関わる仕事に就き、多くの生徒さんを見てきました。数えたことはありませんが、相当な数です。
年々、子どもたちへの愛おしさは増しています。
辛いときも嬉しいときも、気持ちを一つにして、子どもたちと向き合っていきたいとおもっています。
もし、保護者の方で何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。
一緒に、子どもたちの成長を後押ししていきましょう!!